愛玩~夢幻の秘密~

「そんなに手放されるのが悲しいのか?」


そうじゃなくて。


分かってたはずなのに。


鷹都にとって。


…物でしか。


愛玩物でしかないってことを。


なのに、思い出という淡い期待が鎖のように絡み付いて。


小さな小さな心が。


トクン

トクン


って、息をしていた。


鷹都が手放さない意味が…
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