愛玩~夢幻の秘密~

うっすらと涙を浮かべてたような気がして。


何もできなくなった。


ヒドイ人なのに。


なのに…


体が勝手に動いて。


鷹都の足元にひざまずくと。


ぴったりとオデコを床に着けていた。


「お…お願い…あた…あた…しを…捨てないで。」


震える声で。


小さく願った。

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