愛玩~夢幻の秘密~
巡り会い…

「いいなぁ~。葵織(いおり)ちゃん。毎日プレゼントが届いて…。」


あたしの周りを囲むように。


次々に友達がよってくる。


「うん。もうすぐお父さんが迎えに来てくれるんだ。それまで寂しくないようにって…。」


そう言って笑うのが日課だった。


物心がついた時には施設にいて。


お父さんの顔も…。


お母さんの顔も知らないけど。


でも、毎日手紙と一緒に送られてくるプレゼント。


施設にいる子は、みんなプレゼントって貰うことも少ないし。


オモチャだってみんなと共有だから。


毎日のように届くプレゼントがうらやましいみたいで。


みんなから羨望(せんぼう)の眼差しで見られる。


だって…

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