愛玩~夢幻の秘密~

「一生に一度の事だ。」


楽しそうに笑いを浮かべて。


最上階でエレベーターはドアを開けた。


「離して!!!」


どんなに叫んでも、スィートルームがひとつしかないみたいで。


空しくあたしの荒げた声が廊下に響くだけ。


「いいから。」


そう言って背中を押しながら、ムリヤリに押し込められた部屋。


「ムリ!!」


今さら、柚夢に着いてきたことを後悔しかけた。


バタン…


扉は閉まってしまったけど。

< 407 / 412 >

この作品をシェア

pagetop