愛玩~夢幻の秘密~
柚夢は扉の外。
何?
恐怖が戸惑いに変わって。
恐る恐る、部屋の中を歩き出した。
ソファが置いてあって。
ペントハウスの大きな窓は開いている。
ゆっくりとベランダに出てみた。
目の前に広がる夜景は、まるで星空を見下しているかのよう。
「キレイ…」
思わずつぶやいてしまった。
「その笑顔が見たかった。」
背後から耳元にかかる声。
え!?
戸惑っても、抱きしめる腕が強すぎて。
振り向くこともできない。
でも…