愛玩~夢幻の秘密~

「ひどいよな。」


って、苦笑いしてる。


「自分の普段の行いが悪いからでしょ?」

「俺の趣味。」


「どんな趣味!?最低!!」

「最後の日ぐらい、彼女らしく『そんな所が面白い』とか言えよ。」


「そういう思考回路の女の子って…最悪だと思う。」

「そういう趣味の兄を持つ妹も最悪だな。」


って、柚夢とはいつもの朝なのに。


「ひどい!!!一秒でも同じ空気吸いたくない!!」


慌ててドアを開けた。


「何を言うかね?昨日の夜は優しかっただろ?」


ニッコリ笑いながらあたしの後から部屋を出てきた。


「優しいって…。」


常識の範囲じゃないの?


呆れるしかない。

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