愛玩~夢幻の秘密~

急いで部屋に駆け込むと、溢れて止まらない涙を抑えるように。


ギュッと両手で顔を抑えた。


それでも涙が止まってくれない。


小刻みに震える肩から、少しづつ足まで震えて。


そのまま座り込んだ。


「葵織…。」


まだ耳の奥に残ってる郁人の声。


「葵織…。」


違う。


これって…。
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