愛玩~夢幻の秘密~

「ちょっと待って!!誤解だから。あたし、気づいたら寝ちゃってて。別に柚夢なんかと何かあるわけないでしょ!?」


慌てて訂正。


だって、郁人は変な意味に誤解してるから。


…昨日のあたしみたいに。


「そんなに嫌な奴の部屋で、うっかり寝れるのが分からない。」

「違うの!!」


今までの経緯を説明して。


本当は嫌だったけど…。


郁人と鷹都の会話が気になって、柚夢なら知ってると思って彼女役の約束をしたことも。


全部話した。


だけど…郁人の反応は変わらなくて。


そのまま何も言わずに部屋を出て行った。


あれほど知りたかった話が、こんな風になっちゃうなんて。


やっぱり、聞いちゃいけない話だったんだ。


そうじゃなければ、郁人だったら教えてくれるのに。

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