愛玩~夢幻の秘密~
毎日帰りは遅いし。
週末なんか接待とか言って、いっつもいないし。
カップルらしいことなんかしてない。
いいかげん…スネるよ。
「じゃあ…これで我慢。」
そう言って内ポケットから出された招待状。
「何?この招待状。」
手に取ると中身を開いた。
「会社の記念パーティーみたいなもの。行ってみたい?」
「え…でもいいの?」
高校生のあたしなんかが行ったら場違いだし。
でも仕事してる郁人も見たいし。
パーティーとかちょっと憧れな響き。
行きたくないって言ったらウソ。
そんな華やかなところ、行ってみたい。
でも、会社のパーティーでしょ?