愛玩~夢幻の秘密~
「予想以上のかわいいお嬢様だ。」
なんて、郁人が褒めてくれた。
「良かった。」
ちょっと安心して。
差し出された郁人の手を取った。
こういうの…デートっていうのかな?
なんか、心の真ん中がくすぐったい。
会場に着くと、一番最初に一番会いたくない人を発見。
「柚夢、今日はちゃんと来たんだな。」
「当たり前だろ?まごにも衣装な葵織ちゃんが見たくて。」
って…。
やっぱり嫌な奴。
「失礼ね!!」
ムッとした顔をしながら、郁人の後ろからヒョッコリと出てきた。
「おい…マジ。」
あたしの顔を見るなり、あの柚夢が黙って固まった。