愛玩~夢幻の秘密~

「…どうした?」


耳元で郁人がそっとつぶやいた。


「ちが…柚夢が…。」


笑いを堪えるのが必死で。


言葉にならない。


「いちよう、柚夢はお偉いさんだからね。TPOだよ。」


そっと耳打ちしてくれた。


分かってるけど。


この変わりよう。


笑わずにはいられない。


必死に笑いを堪えてると、急に会場の空気が一変した。


何だか少しザワついて。


誰かをみんなが注目してる。

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