愛玩~夢幻の秘密~
ここからだと人が多くて見えない。
誰か有名人でも来たのかな?
「ちょっと待ってて。」
それだけ言うと、郁人と柚夢がその中心に行ってしまった。
ボーっとそこで待ってるつもりだったのに。
「ラッキー。激レアじゃん。あのショット見られるなんて。」
「まさか、3人揃うなんてなかなか見れるものじゃないしね。」
後ろから女の人たちがヒソヒソと話してる声が聞こえた。
ズルい。
郁人と柚夢だけ有名人見れるなんて。
あたしだけ見せてくれないってナシ。
こっそりと2人の後をつけて。
「…すみません。」
人込みをすり抜けて注目の人を見た瞬間。
そこには、柚夢と郁人が両脇に立ってて。
バチッと目が合った人。
…ウソ。