愛玩~夢幻の秘密~

会社のパーティーにあの人が来ないはずないもんね。


家に着いても体中が震えて止まらない。


あの目が脳裏に焼き付いて離れない。


記憶から流したくて、ベッドに潜り込むとギュッと目をつぶった。


♪♪~♪


電話?


郁人から?


「もしもし…。」

「…葵織?急にどこに行った?」


慌てた声にびっくりした。


そうだ。


あのまま帰っちゃって、郁人に何も言ってない。


「あ…あのね、間違ってお酒飲んだら気持ち悪くなって…。」


言えない。


鷹都と目が合ったなんて。

< 74 / 412 >

この作品をシェア

pagetop