愛玩~夢幻の秘密~
会社のパーティーにあの人が来ないはずないもんね。
家に着いても体中が震えて止まらない。
あの目が脳裏に焼き付いて離れない。
記憶から流したくて、ベッドに潜り込むとギュッと目をつぶった。
♪♪~♪
電話?
郁人から?
「もしもし…。」
「…葵織?急にどこに行った?」
慌てた声にびっくりした。
そうだ。
あのまま帰っちゃって、郁人に何も言ってない。
「あ…あのね、間違ってお酒飲んだら気持ち悪くなって…。」
言えない。
鷹都と目が合ったなんて。