愛玩~夢幻の秘密~
「だって、あたしはゴミのままでしょ?」
だったらあんなこと…。
したくもないんじゃないの?
「郁人に任せていたからだろ?これ以上、金を無駄に使うな。」
「何それ…お金の問題!?」
「当たり前だろ?オマエの教育・衣食住、どっから出てると思う?」
「それは…。」
分かってる。
全部、この家から出てるお金。
だからって、あたしは鷹都の人形になることなんかできない。
「オマエが良かろうが悪かろうが…気持ちなんか関係ない。ただの愛玩物に成り下がっていればいい。」
「…っ!?」
あたしの回答なんて必要ないって言わんばかり。
無理矢理ふさがれた口。