二人の悪魔と一人の天使
案内は終り私は春華ちゃんと体育館の後片付けをしていた。

「この椅子をしまえば終りだよね」

「うん」




「帰ろう彩乃ちゃん」

「ゴメンちょっとようじがあるから先帰ってて」

「あ、うん分かったまたね」

「うん」

私は、春華ちゃんと別れて桜の木の下に向かった。

というより向かわずにはいられなかった。

学校の敷地内にある小高い丘に向かった。

桜の木が近付いてくる。


自然と小走りになっていく。


春風が頬をかすめる。

2つのシルエットがみえてくる。

多分双子の子だろう。


私は、足を止めた。

風でなびいてるレースときれいな髪
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