二人の悪魔と一人の天使
本屋の一番奥へと向かう。


漫画や雑誌などを横目で見る。


見慣れた棚の前につき《新刊》と書かれている1冊の本を手に取る。


私が、携帯小説を初めて読んだのは小学５年の時だった。子供向けの小説にも飽きてきたのでもっと内容が深くて長く読める本はないかと探していた所この携帯小説コーナーを見つけて最初に読んだ本は確か…

《絡み合う思い》だった。得に理由は無い表紙が気に入ったから買っただけだった。内容は？


「千二百円になります」
私は、考えるのをやめ慌てて財布を取り出して二千円を出した。


今回買ったのは、 《羽を無くしたアゲハ蝶》

という題名の本ただ表紙のアゲハ蝶が気に入ったからだ。


車に戻りさっそく読み始める。



「お嬢様つきましたよ」

「……」

「お嬢様」

「！！！！！あ、分かった」

武内にからだを揺すられてやっと現実に戻ったきた。

玄関にはいりメイド達の声に軽い返事を返す。

短い廊下（人によっては長いかもしれない）を歩き部屋に入る。



あの双子の告白で疲れていたのを思い出しベットにダイブする。




そして夢の世界に入っていく




【伝わらない狂い始めた私の心をあなただけはきれいにできた泣かないでといったー私はあなたを愛している】


携帯の音で目が覚めメイドがかけたのだろう布団を払い除けると時計を見る。


時計の針は９をさしていた。
私にとって微妙な時間だ寝るには早すぎるし起きておくと眠れなくなる。


数分考えてとりあえず今日買ってきた本を読む事にした。

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表紙・目次

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