未来の魔球は少女を救う
今回で二回目。今度は好きな時代へやってこれた

中学を卒業し、過去への留学。高校一年を過去で過ごすこと。これが私の長年の野望
色々と思うところもあり、感無量で胸がいっぱいでちょっと涙も出てきたんだけど、今はそれどころではない
なんと入学式が明日なのだ。なのに、今いる部屋の住所を始め、高校への行き方はもちろん現代のお金だって未来のものとは違うはず。確認しなきゃいけないこと、やらなきゃいけないことはいくらでもある

とりあえず、今いるこの部屋が私の部屋みたい。パラレルワールドに入らないように、旅行会社の科学者さんがあてがってくれた部屋なので、少なくとも向こう一年はここに住めるはず

未来からの持ち物は段ボール箱三つ分

キャンプに持っていくような金属の割れないコップやら皿やら食器類、一人分くらいなら料理できそうな鍋やフライパンなどの調理器具類がつまった『生活箱』が一つ

文房具や服、アクセサリーなんかがつまった『私物箱』が一つ

そして三つめが『未来箱』

これは見た目は単なる段ボール箱だが、未来の超高性能金庫で、私のDNAがキーになって開く、現代には秘密の箱

いざというときのアイテムや、過去に持ち込んだらまずい、かもしれないグレーゾーンなものが入っている
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