あたしとあいつ


時はたち、土曜日の夜



「んー、……これでOK、かな」



自室のベッドの上には明日の必需品たち


Tシャツにマフラータオル、
サイリウムに小さなポシェット

財布に携帯、ペットボトルのお茶


そして一番大事な明日のチケット


それらを纏めて比較的大きめな鞄に入れる


明日のライブは隣の県で二公演行われる

両方見たいのは山々だけど、
場所も場所だし

…何より二公演も見るお金がない!


学生はお金がないんです←



一通りもチェックも終わり、明日の為にCherryの曲でも聴こうと音楽プレイヤーに手を伸ばした


そんな時だった。


携帯が鳴り出したのは


「んー、誰からだー??」

いつもは全く言っていいほど静かな携帯




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