ハチミツ×シュガー
「可愛いよな、如月は」
「んなっ そそそんな事無いもん!」
何言ってるのっ?
またからかって!
「ははっ どもり過ぎっ!
如月は可愛いよ。顔の作り、云々じゃなくて。
中身の可愛らしさが外にだだ漏れって感じ?」
「斉藤〜!よく分かってるじゃない♪
楓の良さは、顔の良さじゃない。
中身の良さが表に出てるとこなのよ!」
――それって…
「なんだか微妙なんですけど……」
私は納得出来なくて。自然にだけど、眉間にシワを寄せていた。
「んな事ねーよ!
如月はその素がいいんだから」
ニカッと人好きする笑顔で言ったと思ったら、何故かいきなり走り出して、先に行ってしまった斉藤くん。
「はぁ〜ん
……そうゆう事ですか」
斉藤くんの後ろ姿を見て真弓はニヤリと笑い、何の事だか分からない私には、やっぱり説明してくれなかった。
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