ハチミツ×シュガー



 私はそのタイミングで目を伏せた。
(だって目つきすっごく恐いしっ!)


 そのままチラッとだけ盗み見ると、すでに西城くんは自分の席についてた。


 相変わらず怖そう……!



 心の中で叫んでいたら、

「重役出勤ですな」

 ……なんて。

 真弓は普通の音量で呟く。



 私は一人、彼に聞こえてないかドキドキしてたけど。
 西城くんはクラスの中心的なグループの中に入り、同じ事を言われながらふざけあってる。

 私は聞こえていない事にホッとしながら、お弁当をバックの中へ片付けた。






 それから暫くして、



「如月さん、皇くんが呼んでるよ」



 呼ぶ声に振り向いたら、ドアに皇の姿が。


 すでにクラスの女子は沸き上がっていた。




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