ハチミツ×シュガー
08
「……楓、楓」
「ん…っ」
呼び声に、ゆっくり覚めてくると……私のベットが、なぜか狭い事に気付く。
「おはよう」
皇の声が、耳元で聞こえる。
「――おはよう。
……皇、また?」
私は目をこすりながら隣の皇に聞くと、ニッコリ笑いながら私を抱き締めてきた。
「はぁ…もう起きようか」
皇の背中をトントンと叩き、私達は同時にベットから出た。
「皇、まだ寝付けないの?」
私はコーヒーをカップに注ぎながら、目玉焼きを作ってる皇に聞く。
「……まだだめ。
いっそのこと、ずっと同じ部屋で寝ようか」
なんて、朝からキラキラの笑顔で訳の分からない事を言ってきた。
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