ハチミツ×シュガー



「なんだ、騒がしいぞっ」


 それからすぐ先生が来てしまったので、私は慌てて授業の用意をした。


 隣の西城くんとは、まだ目を合わせてない。

 見てるかもしれないし、興味無いかもしれない。


 私はさり気なく、西城くんを見る。


 ……が。

 彼は表情なく黒板に目をやっていた。





 恥ずかしい――。

 少し変わったくらいで……


 可愛くなったわけでもない。
 普通になったくらいで。




 ……私を見て、ドキッと……

 キュンとしてくれるかもと、思ってしまった。



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