ハチミツ×シュガー



 恥ずかしくて泣きそう――…



 涙がでないように。

 震える手で、黒板の文字を写した。



 ノートに書き写してる時ポタッと涙が一滴落ちて、ノートに水たまりを作った、その時…


カタン…


「先生」

「あ? 何だ?西城」




「如月さんが具合悪そうなので保健室連れて行きます」





 ……えっ?


 その言葉に、私は俯いていた顔を前に上げる。



「なんだ。如月、泣くほど具合悪かったのか。
 ちゃんと我慢しないで言いなさい」


 先生は私を見てそう言うと、西城くんに保健室に連れて行くように言った。




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