ハチミツ×シュガー



ガタンッ

ガラガラガラ…



 掴んでいた腕を離して……そのまま彼は部屋を出て行った。





 私はただ、固まったまま。



「え……今…?

 え…っ」



 だんだん思い出してきて。

 恥ずかしくなって椅子からズルズル落ち、そのまま冷たい床に座り込んでしまった。




「かっ噛んだよ、ね?」







 首に手を当てるけど……熱くて良く分からない。


 私は真っ赤になりながら、遠くから聞こえるチャイムを聞いていた。




< 160 / 771 >

この作品をシェア

pagetop