ハチミツ×シュガー
「本当に本当に、ありがとう!」
「気にしないで!
また明日、話聞かせてねっ」
手をブンブン振りながら、笑顔で真弓は帰って行った。
「……まだ時間まで少しあるな」
真弓を見送ってリビングに行くと。
いつもならとっくに起きてるはずの皇がいない。
「夜更かしでもしたのかな…」
珍しいな、なんて思いながら時計を見ると――
「えっ もうこんな時間だったの?!
――出なきゃっ!」
すでに家を出なければいけない時間に。
……あんなに時間余ってたはずなのに……!
慌ててバックに携帯を入れて、鏡で最終チェックをし、家を飛び出た。
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