ハチミツ×シュガー





「……如月?」



 ―――愛しい?




 わたし…何、を……





 西城くんが心配そうに私の顔を覗き込んできた。



「――いや…っ」



 私は自分の考えを見透かされそうで。

 気付いたら、突き飛ばしてた。



「如月っ?」




 恥ずかしい。

 恥ずかしいっ

 恥ずかしい!



 西城くんが目を見開いて私を見てる。


 私はポロポロ涙が止まらない。



「あ…――っ」



 見られたくなくて……気付いた気持ちが恥ずかしくて、更に俯く。




 私、好きだったんだ。


 西城くんを、好き……。



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