ハチミツ×シュガー
13




 ジリジリとした太陽の陽が所々当たる廊下。

 放課後の今は、部活に向かう人や帰宅する生徒達で溢れかえっていた。

 その中を、私はゆっくりと、あの場所へと向かっていた。




ピピッピピッ


 私の携帯がメールの着信を知らせる。



 flom 皇
 ―――――――――
 今日も生徒会で遅く
 なる
 先にご飯食べてて




 ……あれから1ヶ月。


 皇は本当に忙しくしていて毎日帰りが遅い。

 朝食も夕食も、最近では一人で食べてる。


 そして、

「……今日も一人か…」


 メールの内容に小さく息を吐くと、携帯を閉じて足取り重いまま、目的の場所へと足を進めた。



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