ハチミツ×シュガー
お風呂を上がるとリビングで皇が勉強をしていた。
「皇、カルピス飲む?」
「頼む」
私はキッチンで2人分カルピスを作り、テーブルに置いた。
「楓、本当に西城から何もされなかったのか?」
かけていたメガネをテーブルに置いて、隣に座った私の顔を覗き込む皇。
「本当に大丈夫だから。
……ただ、」
あの、彼の表情が……。
私の戸惑いに、心配そうに私の顔を覗き込み、
「……やっぱり何かされたのか?
何をされた?」
「ううんっ 本当に何もなかったから!」
尚も訊ねる皇に、私は慌てて答えるけど――
……この目は……
私の言葉を全く信じてないな……(泣)
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