ハチミツ×シュガー



「真弓っ」



 救世主さまっ!


「なぁ〜に〜?
 あんた達いつの間にそんな風になってたんだ〜!」


 ニヤニヤしながら近付いてくる真弓に、心の中で感謝!



「西城くんっ私、真弓と」「やだ」


「………」


「え、と……真弓と一緒に行くから」「や・だ」




 ……………子供かっ!




「ぶっはっはっは
 西城ウケる〜!」



 真弓は大爆笑してるし、周りの目も痛い。



「いいよいいよ、また後でね〜」

 涙を拭い、吹き出しながら下駄箱へと去っていく真弓。




 ……助けてくれなかった。




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