ハチミツ×シュガー
「もぉ、隠さない方がいいんじゃないの?
皇くんだって、西城と楓の事すでに知ってるでしょ?」
教室に向かう中、真弓が呆れたように聞いてきた。
「知ってる、と思う。……けど…」
正直、ハッキリと私から話した訳じゃないから……微妙だよね。
「――まぁ、言いづらいのは分かるけど…」
真弓は、私と皇の関係を知ってるから少し複雑そう。
カラカラ…
教室に入ると、岬さん達がこちらを一斉に見たのが分かった。
私は気にした素振りを見せず、席に向かう。
「なぁ、如月」
斉藤くんが少し真面目な顔で話しかけてきた。
「……何?」
昨日の事があるから、ちょっと気まずい。
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