ハチミツ×シュガー
「えらいのに捕まっちゃったね」
ケラケラ笑ってる真弓。
……全然笑えないんですけど。
「あ…」
真弓の呟きと共に、俯いてる私の机に影が出来た。
「如月」
――どうしよっ
「……如月?」
俯いてる私の顔を机の向こうでしゃがんで覗き込む西城くん。
途端に目が合ってしまった。
「あ…の」
私が何か言う前に、彼は急に立ち上がり、私の頭をぐりぐりと撫で回した。
「西城、くんっ」
私の髪の毛ぐちゃぐちゃですけど。(泣)
そのまま前屈みで近付いて、耳元で、
「――他の奴に触らせたお仕置き」
ニヤリ笑って、すぐに仲間の元へ行ってしまった。
……西城くんは私を翻弄させるプロだ。
「やるね〜アイツ」
一部始終見ていた真弓は苦笑してる。
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