ハチミツ×シュガー
「楓!」
廊下を二人歩いてると、皇が私を呼び止めた。
今日はこれから生徒会の手伝いのはずだけど…。
「どうしたの?」
「……悪い。今日は一人で夕飯食べてくれないか?」
……もしかしたら、生徒会の人達とどこかに行くのかもしれない。
「……分かった。
帰り遅くなるようなら電話ちょうだい?」
ちょっと……いや、かなり寂しさが出てしまった。
そんな私の表情に気付いた皇は、私の頭を優しく撫でて、
「ごめん。なるべく早く帰るから」
眉を下げて申し訳無さそうに言う。
「……分かった」
我が儘になってしまうから。
安心させたくて笑い返すと、皇はそのまま生徒会室へ向かった。
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