ハチミツ×シュガー




 睨みつける彼女達の表情とは違い、岬さんは学年1だと言われてる可愛い笑顔で、私に一歩、近づいた。



「ふふっ そんなに怯えないで?

 理恵、そんなに怖がられるような事してないと思うんだけどな」




 ――いやいや、目が笑ってないからっ


 ……何て。怖くて言えない。




「わたしはただ……

 如月さんの為に忠告してあげようと思ったの」



 最後の一言は、彼女の姿からは想像も出来ないほどの低い声で、私の耳に届いた。



「な、にを……」
「如月さんと、皇くんの関係」



 ニヤリと笑った彼女がなぜか、キレイだと思った…。




< 344 / 771 >

この作品をシェア

pagetop