ハチミツ×シュガー





「彼方……話したい事が、あるの」



「俺にはない」




 真顔で冷たく答える彼に


「――あの二人の関係っ!
 何も…っ何も知らないくせに!」




 岬さんが今にも泣きそうな顔で詰め寄る。





「あの二人っ

 双子なんかじゃない!
 兄妹なんかじゃないのっ!」






 彼は振り向いてしまった。




「お前……何を知ってる?」



< 381 / 771 >

この作品をシェア

pagetop