ハチミツ×シュガー
「楓?」
皇と二人朝食を食べてると、携帯が震えた。
開くと、西城くんからのメールで、今日の朝は迎えに来れないという内容。
「何かあったのか?」
「ううん。何でもない」
……これといって不自然な感じはないけど……
なんだろう。
この渦巻く感じは……。
「楓、言えないことか?」
皇の声に、顔を上げる。
「違うの。西城くんが寝坊したから先に行ってだって」
私が笑って言うと、皇も納得したのか、それ以上聞いてこなかった。
きっと私の気のせいだから……心配させる必要ない。
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