ハチミツ×シュガー



 それから、少しして帰った。


 今日は新しい友達(でいいのかな?)と皇の知らない一面とか……とにかく、新鮮な事ばかりで気持ちが高ぶってる。


 ……きっと、今日の出来事は皇と真弓が私のために作ってくれた時間なんだと思った。





 歩きながら……隣にいる私の兄、皇を見上げる。


 真っ直ぐ前を向いて歩く皇。

 180センチある身長で長い足を持ちながら、私の歩幅に合わせてくれる。



「…ありがとう」


 この兄の優しさに、胸が温かくなる。



「ん?」


 私の小さな呟きに皇は聞き返すけど……「なんでもない!」と、私のほぼ胸の位置にある彼の腕に巻き付く。


「上機嫌だな」

 クスクス笑いながら言うから。


「――みんなと会えて良かった。
 ありがとね!」


 私も素直に答えた。



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