ハチミツ×シュガー
「――あれって…」
この大きな道は人が多くて。
同じ高校の男の子がいても、おかしくなくて。
「如月と片割れじゃね?」
クラスの鈴木くんが、私達を見つけた。
「あ――…本当だ。
ははっ 腕組んで歩いてるよ!
噂、本当だったんだっ」
加藤くんが隣の男の子の肩をバシバシ叩く。
「……どうでもいいだろ。
行くぞ」
「――彼方……本当にいいのか?」
小沢くんが小さく聞くけど、西城くんは黙って先を行く。
「ほら、小沢も早く行こうぜ!」
西城くん達グループが道路を挟んで反対側を歩いてた。
西城くんは冷たい目で私達を見てたなんて……
――気付かなくて、良かった。
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