ハチミツ×シュガー
20



「これで、よし!」



 ダイニングテーブルに並べた重箱。
 みんなに喜んでほしくて朝早くから詰め込んだご飯達。

 一段目には、唐揚げに卵焼き、ウインナーにハンバーグ。
 二段目には、煮物と和え物。
 三段目にポテトサラダとブロッコリーやアスパラ、トマトのサラダ。


 一段、一段重ねていきニンマリしながら風呂敷でくるむ。



「楓、そろそろ行くよ」

 呆れながらそんな私を見てる皇。


「もう準備出来てるもんっ」

 そんなに待ちくたびれたような言い方しなくてもいいのに。

 私は頬を膨らませながら玄関に向かった。





 今日は2回目の勉強会。

 先週言った通り、女子でお弁当を作ることになった。

 私はおかず担当。
 亜衣ちゃんは炊き込みご飯、洋子ちゃんはサンドイッチ。
 真弓はデザート。

 それぞれ分担して作る事にしていた。




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