ハチミツ×シュガー



「作りすぎだろ…」


 重箱の入った袋を手に持ち、その重さから顔をひきつらせる皇。


「だって男の子達がいるんだよ?育ち盛りの」


 私は歩きながら、それでも足りるのか少し心配になってた。



「――にしても……」
「もう!普通、皇みたいに食は細くないからねっ!」


 少しイラッとしてしまった。

 昔からそんなに食べなくて、いつでも痩せていた皇。
 なのに私は、白いご飯が大好きで。必ずおかわりをして食べていた。

 ママとパパは「少しくらいぽっちゃりしてた方が可愛いよ」なんて言ってくれたけど……周りの反応は、そうでもなかった。


 今はやっと痩せたから少しはまともな大きさにはなったけど……。

 少し野菜物増やそうかな。



 ……なんて。一人考えていたら、アッという間に斉藤くんの家に着いてた。



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