ハチミツ×シュガー




「ははっもう、いいの」



 ちゃんと笑えてる?



「――もう……全部、終わったし…」



 声、震えてない?私。




「そっか…。なら、いいんだ」


 真弓が困ったような笑顔を私に向けてくる。



 ――分かってるのに。

 安心させる言葉が出てこない。







「――そろそろ帰るぞ」


 皇の一言に、私達は解散になった。


 洋子ちゃんと亜衣ちゃんは少し気を使ったみたいで、あれ以上斉藤くんの事を言わなかった。


 ……私と西城くんの事を、知らないはず無いしね。



< 435 / 771 >

この作品をシェア

pagetop