ハチミツ×シュガー
「……ちゃんと気付くもん。
ボーっとしてないもん」
私も負けじと反論するけど。
「……同じクラスの奴もいたけど……気付いてなかっただろ?」
ジトーッと白い目で見られてしまった。
……確かに、気づかなかったけれども!
「そんなのっいちいち気にして見ないし!」
私の小さな反撃に、斉藤くんは噴き出しながら私の頭を撫で始めた。
「あははっ そんな怒んなよ」
「〜〜〜子供扱いしないでよっ」
「ちっさいんだから子供でいいだろ?」
「自分だって小さいじゃないっ」
「俺、162センチだから如月より身長10センチ以上高いんだぞ?」
「ぐっ」
何も言い返せない私に早く食べろと催促する。
私がほっぺたを膨らませながら食べてると、お腹を抱えて笑い始めた。
「……ムカつく」
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