ハチミツ×シュガー
「あっ、の…っ」
とっさに顔を伏せる。
きっと今の私の顔は茹で蛸。
――それよりも……
本当に…?
斉藤くんが、私なんかを?
「如月。俺の事どう思ってる?」
「えっと……どうって…」
いきなりそんな事言われても…っ
私が何て答えて良いか分からないでいると、後ろの方から人の話し声が聞こえてきた。
斉藤くんも気付いたみたいで私の後ろを見た。
私はこの姿が恥ずかしくて、そっと、声の方を見ようとした時。
「――こっちにきてっ」
バシャッバシャッバシャッ
「――斉藤くんっ?
噴水の中だよっ」
「シッ」
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