ハチミツ×シュガー



 次の日。


 あまりにも寝付けなくて、気付いたら朝になっていた。



コンコン……カチャ


「楓、朝だぞ」

「おはよう!もう起きてるよ〜」


 予想だにしない私の声に、珍しく目を見開いてる皇がいる。



「ふふっ 皇ってばびっくりし過ぎ」


 そういえば自分で起きたの2年ぶりだわ。




「はぁ…楓、寝てないだろう」


 大きく息を吐くと、ドアにもたれ掛かりながら呆れた顔。


 さすがお兄ちゃん。



「少しは寝たから大丈夫よ?」


 私が笑顔で答えるけど、皇は納得してない様子。



「今日は朝ごはん、私が作るよ」


 ドアにいる皇をすり抜けながら私はすぐリビングに向かった。



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