ハチミツ×シュガー



ガラガラガラッ

「おはようっ」

「あ〜楓、おはよう!」



 し、死ぬかと思った!


 ゼェゼェ言いながら窓際の自分の席に座り、机に俯せた。
 私の心臓はまだバクバク言ってる。



 あれから慌てて食事を終わらせ歯を磨きマンションを出ると、すでに皇は自転車に跨っていた。


「早く乗って」


「――ありがとっ!」


 家から歩いたら20分かかるけど、自転車なら急げば10分かからない。

 40分までには間に合うから、遅刻しない。



 運動オンチな私。

 自転車もうまく乗れないから、いつものように皇の後ろに乗せてもらった。



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