ハチミツ×シュガー




 そして、遊園地当日。



「おっそいよ!
 待ちくたびれたぁ」



 待ち合わせ場所の駅前の噴水で、真弓がピンクのキャミソールにショートパンツ姿で派手に手を振ってる。


 待ち合わせ時間は9時。

 今の時間は9時ジャスト、だよね?



「うるさい……」


 隣で皇は呆れてる。



 真弓に近付いていくと、すでに亜衣ちゃんと西城くん以外は集まっていた。



「亜衣ってばさっき起きたって言ってたから、少し遅れると思うよ?」

 洋子ちゃんは苦笑いで私に言ってくる。


「そっか…」



 西城くんもまだ来てない。

 私は少しソワソワしながら彼を待っていた。



「如月、おはよっ」


 斉藤くんが私のそばに来て、いつもの爽やかな笑顔で挨拶をくれた。



「おはよう。晴れて良かったねっ」


 私も笑顔で応える。



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