ハチミツ×シュガー



 そうこうしている内に、遊園地に到着。



「キャッホ――ッ!」
「着いたぁ〜〜〜!」


 亜衣ちゃんと洋子ちゃん、真弓と田村くんと斉藤くんは、駆け足でゲートまで向かう。



「アイツら何であんな元気なんだ?」


 西城くんが静かに呟いた。

 私は苦笑いで皇を見ると、皇も大きな溜め息を吐いてる。


「私はワクワクするよ?
 友達とこんな賑やかな所来たの始めてだし」

 私が笑顔で言うと、皇は「そうだったな」と私に微笑んだ。


 反対側で西城くんも、「なら、楽しまなきゃな」と私の頭を撫でる。


 私は大きく頷いて、そのまま駆け足でみんなの元へ走って行った。







「……アイツ、無自覚の小悪魔だよな」

 ボソッと呟いた彼の一言に、皇は苦笑いをする。



「――振り回されるぞ。覚悟しとけよ」


「はぁ…。先が思いやられる」




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