ハチミツ×シュガー
「あぁ、良かった!」
洋子ちゃんが私の隣で両手をぐっと伸ばして背伸びする。
私は何が良かったのか分からず、首を傾げる。
「私、絶叫マシン大嫌いなの。
楓ちゃん達がいなかったら、無理やり乗せられる所だったよっ」
口を尖らせてそう言う洋子ちゃんが可愛くて、つい笑ってしまった。
「なぁ、何か乗りたいのあるか?」
私達の少し前を歩いていた西城くんが振り向き聞いてきた。
その隣で皇も私達を見る。
「う〜ん……あまり激しくないのがいいな」
「そうそう!」
「じゃあ……あれにするか」
私達の意見を聞いた皇が、そう言って指さしたのは、ボートと白鳥の形の物。
「「いいかも!」」
西城くんは苦笑いで私達を見てた。
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