ハチミツ×シュガー
ラスト*ストーリー
「楓ちゃん!西城くん探してたよ?
会わなかった?」
放課後、先生から頼まれた現国のノートを提出しに職員室まで行ってきた私。
教室に戻ると、皇から勉強を教わっていた洋子ちゃんがすぐ教えてくれた。
「ありがとっ」
私は急いで教室から出て行くと、階段を上がり彼のクラス、3年S組へと向かう。
カラカラ…
「――…あら? 如月さん?」
S組のクラス委員の女の子が私に気づいてくれた。
「あ、の…西城くんは」
「え? 一緒じゃなかったの?
確かホームルーム終わった瞬間、いつもみたいに教室出て行ったけど…」
女の子は不思議そうな顔をしてる。
私はありがとうと、すぐに教室を後にした。
――行き違いになったのかも。
私はそのまま来た道を戻り、クラスへ戻った。
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