ハチミツ×シュガー
「――何で分かったの……?」
彼の、さも当たり前のように言った言葉に頭の中はハテナだらけ。
「何ででしょうか?」
……教える気、無いみたい。
「……意地悪…っ」
口を尖らせて言うけど、彼はクスクス笑ってるだけ。
――正直、感じ悪いよね。
「ごめん、ごめん。
俺的には短大行って欲しかったんだけど……何となく、大学にしちゃいそうだなと思ってたんだ。
当たって欲しくなかったんだけどな」
苦笑いで私を見下ろした彼。
「短大って……何で?」
またまた疑問だらけの私。
四年生と二年生の差。
他に何が違うんだろ?
「短大は『男』がいないだろ?」
――…は?
「まぁ、何となく予想は出来てたから良かったけどな」
私が目を見開いて彼を見てるのに、そのまま歩き出した。
私は小走りで後を追う。
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