ハチミツ×シュガー



 ――そんなの……



「西城くんだって……女の子がいる大学受けるんでしょ?」



 ――私だって嫌だよ?

 私のいない大学で、彼は4年間も勉強するなんて。

 私の声に彼は歩いていた足を止めた。



「俺の行く大学知らないの?」


 そう言って、横に立つ私の頭を優しく撫でる。



「……国立T大、でしょ?
 皇と一緒に受けるんだよね?先生から聞いた…」



 ……そう。

 西城くんから直接ハッキリとは聞いてないのに、なぜか担任の先生が私に話してきた。(皇が受けるという話のついでにだけど)


 T大の話は皇から直接聞いてるから、よく知ってる。

 特別クラスの中でも上位にいる皇と西城くんには、行く行かない関係なく試験を受けて欲しいと先生達から頼まれたみたいで。


 皇は行かない事を前提に、試験を受ける事にしたらしい。




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